2012年07月07日

【ほうろう犬と猫メモリ】 -ジャンク派のロゴの上をさ迷い歩く犬と猫。その感動の物語。- 第13話 思い出

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―― ジャンク派のロゴの上をさ迷い歩く犬と猫。その感動の物語。


第13話 思い出

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作:チェン・スウリー [facebook]
絵:Rey [profile]
   
   
   
    
posted by ジャンク派 at 17:48 | Comment(0) | 【ほうろう犬と猫メモリ】

2012年07月09日

【ブックレビュー】 発行間近の『カフェデリコ・カフェリーニ』を、ジャンク派スタッフ金井孝介が、一足先にみなさんにご紹介させていただきます!

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※ ただ今、ご予約受付中!


「今」を切り取り、「原点」へ

ジャンク派スタッフ 金井孝介


初めてチェンさんとお会いしたのは、真夏の8月だったと思う。
ジャンク派のホームページを見て「お、なんだか面白そうなことをやっているな!」と思い(なんと適当な)、
チェンさんに直接メールをしたのが始まりだった。
どこの誰だかわからない学生である私に対して、チェンさんはとても丁寧なお返事をくださった。
直接会う約束をメールで交わしたはいいものの、ふとチェンさんのプロフィールを見返してみた。
そこには「ヤクザ」「裏社会」などの壮絶な単語。
「もしかしたら、とんでもない人にメールしてしまったんじゃないか…」と、怖くなった。
お会いする当日までビクビクしていたのだが、実際に新宿東口に現れたチェンさんは、
笑顔が素敵で、とても誠実な人だった。

それからジャンク派に関わるようになり、いろいろな人と会った。
普通に大学生として生活していれば、絶対に会うことはなかったであろう人とも、
たくさんお話ができたし、飲みに連れて行ってもらったりもした。
そのような人たちとお話をするのは、とても刺激的な体験だったのだが、
付き合いを深めていくうちにひとつ気づいたことがある。
簡単なことなのだが、「あ、みんなチェンさんのことが好きなんだ!」ということだ。
チェンさんはやさしいのだ。
しかし、「何でも言うことを聞いてくれる」というような、薄っぺらいやさしさではない。
うまく言い表すのは難しいが、チェンさんと接しているうちに背筋が伸びているような、
こちらをキリッとさせるやさしさである。
この詩集『カフェデリコ・カフェリーニ』に収録されている幾篇もの詩も、
そんな「やさしさ」にあふれているように思う。

詩集の中から、『夜汽車』という詩を少しだけ抜粋して紹介しよう。

「傷つけて
 傷つけられて とか
 しているうちに

 僕は 知ったのさ
 こんなにも もろく
 こんなにも 不確かな
 君と僕のこと (中略)

 だからさ 僕は決めたのさ
 こんなん 流されてちゃいかんなって」


これを最初に読んだときは、何事もなく受け止めてしまった。
しかし、何回か読んでいくうちに、この詩の持つやさしさ、
そしてその裏に隠された「強さ」とでも言うべきメッセージを受け取ったような気がして、
不覚にも涙ぐんでしまった。
人間の関係というものは、本当にもろく、イヤになるほど不確かなのだ。
そんなあやうい、少し触れただけで崩れてしまいそうなものを抱えながら、私たちは生きていく。
しかし時々それの扱いに失敗して、後悔してもしきれないような結末を迎えてしまったりする。
私にも似たような経験がある。
それをチェンさんは「こんなん、流されてちゃいかん」と、強い決意でもって書き表すのだ。
そしてこの後はこんなふうに続く。

「そうして、
 君のこと 引っぱってくから
 君の手を取って 連れてくから
 安心してついて来れる 道をつくってくから」


私はまだ、他人の人生を預かれるような大きな人間になれていない。
そんなことが普通の人間にできるかといえば、それはそれで疑問ではある。
しかし、チェンさんはそこで「君のこと 引っぱってくから」と、強く言い切る。
「強さ」と「やさしさ」は、表裏一体のものであるのではないか。
そんな意味が込められているのではないかなどと、勝手に考えこんでしまった。

チェンさんが詩をやっていた時代や、ディープな夜の世界に身を置いていた時代のことを、
僕はよく知らない。
しかし、その時から今まで一貫して「人を見てきた」のではないかと思う。
善良な面もあるが、時折自らの欲望や嫉妬、黒い一面が顔をのぞかせる。それが人間であると思う。
チェンさんは、そのことをよくわかっていて、それが人間なのだと受け止めている。
それがチェンさんの「やさしさ」でもあり、「強さ」でもあるのだろう。
チェンさんには、これからも詩を書いてもらいたい。
自身の「やさしさ」と「強さ」でもって、周りの人間やものごとをどのように受け止めていくのか、
どのように感じていくのか。
私はそれに、単純に興味があるのだ。



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posted by ジャンク派 at 11:14 | Comment(0) | 【ブックレビュー】